冷たい

冷たいバストでシリコンバッグ豊胸がバレることも

胸が冷たいというお悩みは、女性ホルモンや自律神経の影響の他、シリコンバッグプロテーゼ(豊胸インプラント)での豊胸手術や乳がん手術後の乳房再建でも珍しくありません。実際の診療を振り返ってみても、胸が硬いという触り心地のお悩みや、胸の形動きが不自然といったトラブルについで4番目に多いご相談内容だと感じています。
具体的には、「冬になると胸が冷たく感じる」「皮膚に温もりがまったくない」「胸が寒い」など。なかには、「彼氏に『胸冷たいけど大丈夫?』と言われた」「旦那に胸が冷たいんだけどって言われてごまかすのが苦しかった」「SEXの前に慌ててトイレに駆け込みマッサージをして暖めている」という声も。パートナーに内緒にする罪悪感バレるのではないかという不安に耐えきれず、シリコンバッグプロテーゼの除去(抜去)を希望されるケースもたくさん見受けます。そういった方にとっては、豊胸ならぬ豊凶手術となってしまったかもしれません。

バストが冷たい原因と季節の関係

本来、バストには血流が流れています。だからバストを触ると暖かいと感じます。しかしシリコンバッグプロテーゼ(豊胸インプラント)は人工物ですから、当然ながら血流がなく胸が冷たいと感じるのです。外気の影響も受けやすいので、冬は夏よりも実感することが多いでしょう。また、冷え性の方にはかなりつらいお悩みとなっているようです。

バストが冷たい理由

外気が冷たいとバッグの周りも冷たく感じる
バッグには、血液が流れていないので外気が冷たいとバッグの周りも冷たく感じる

バストが冷たい原因はシリコンバッグの大きさにも

シリコンバッグプロテーゼ(豊胸インプラント)まで、皮膚表面からの距離が短いほど、実感は大きくなります。例えば、乳腺組織や脂肪組織が少ない方が、体にそぐわない大きなシリコンバッグプロテーゼで豊胸手術した場合がそうです。
同様の理由で、手術方法でも症状に差が出ます。シリコンバッグプロテーゼは乳腺下、大胸筋下、大胸筋膜下のいずれかの位置に挿入しますが、大胸筋下よりも乳腺下の方が比較的、触った感じを冷たく感じるでしょう。ただし、大胸筋下でもバストの外側下は大胸筋に覆われていないため、乳腺下同様に冷たく感じます。

バストが冷たいと感じやすい方

  • 乳腺や脂肪組織の少ない方
  • 体に対して大きすぎるシリコンバッグの方
  • 乳腺下法で手術された方
  • 冷え性の方

バストが冷たいという症状は悪化する?

豊胸手術後にバストが冷たいと感じていても、悩むほどは気にしていないという方もいらっしゃるでしょう。ただし、そんな方も注意は必要です。シリコンバッグプロテーゼ(豊胸インプラント)を長年挿入していると、物理的な圧迫により周辺組織が薄くなるというトラブルが起こります。そうすると、シリコンバッグプロテーゼ挿入当時は皮膚表面からの距離があっても、組織が年々薄くなることで、バストの冷たさがひどくなってくることも考えられるのです。
シリコンバッグは人工物だから仕方ないと割り切っている方もいらっしゃるようですが、一方で冒頭にあったバレないかという心理的負担などから抑うつ状態になってしまう方がいることも、無視できない事実です。

バストが冷たいお悩みの予防法・治療法

予防法としては、体に合ったシリコンバッグプロテーゼ(豊胸インプラント)を選ぶということが言えるかもしれません。しかし、日本で豊胸手術を希望される方の多くは、Cカップ以下の痩せ型。シリコンバッグプロテーゼでの豊胸手術を選択される方の多くが、ヒアルロン酸豊胸はもちろん、コンデンスリッチ豊胸などの脂肪注入豊胸でも叶わないサイズアップを望まれていることを考えると、その予防法の実践が難しいのかもしれません。
また、バストにシリコンバッグプロテーゼを挿入している限り改善されないトラブル。シリコンバッグの周囲に脂肪を注入することで多少改善されることがあるかもしれませんが、根本的な治療法となると、やはりバッグ除去(抜去)になります。